「こどもホスピス」日本の課題は 法整備めざし国会議員有志が勉強会:朝日新聞デジタル (asahi.com)
重い病気の子や家族を支える「こどもホスピス」の整備に向けた勉強会が4日、東京都千代田区の参議院議員会館であり、井上信治衆院議員(自民)、竹谷とし子参院議員(公明)ら与党の国会議員有志9人が参加した。都内で建設を目指すNPO法人・東京こどもホスピスプロジェクトの佐藤良絵代表理事や、小児がんの診療に長年携わってきた医師2人を招き、現状や課題などを共有した。
医療機関併設ではない、民間運営のこどもホスピスは現在国内に二つあるが、どちらも寄付金頼みで資金繰りに苦労している。海外の事情にも詳しい前田浩利医師は「日本には小児がん患者らを地域で支えるしくみがない。こどもホスピス発祥の地で、寄付文化が発達している英国とは状況が違う」とし、法整備の必要性を訴えた。元小児がん患者で、同じ病気の子や家族の支援活動を続ける楠木重範医師も「彼らが社会の一員として生活するのは大変なのが日本の現状」と実感を込め、公的支援を望む思いを語った。